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終わりよければ全てよし 

8月は発表会シーズンですね。
去年はまさに臨月でどこへも出かけられませんでしたが、
今年は、夫の母が娘を預かってくれるというので、
久しぶりにご招待を受けた発表会へと行ってきました。


妊娠してから1人で出かけたことがなかったので、
都会へ出かけるのも、もう2年ぶりくらいになってしまいました。
なので、繁華街の街並みに飛び出た瞬間、
「ウォーッ!!!」と両手を上げて伸びをしたい気持ちになりました。
「自由」って、本当に素晴らしいですね。
荷物が少なく、ハンドバッグ1つで出かけていることが、
とても信じられない気持ちになりました。


さて、今年の発表会の目玉は、
なんといっても、ローザンヌで優勝した菅井円加さん ですね。
実は、菅井さんが所属するバレエスタジオの先生と、
以前、仕事でご協力頂いたことがあり、
それが縁で、スタジオの発表会は毎年のように観に行かせて頂いているのです。


今年もいつも通りに発表会が行われ、
菅井さんも出演されるというので、
いつも以上に楽しみにしながら、観に行ってきました。


こちらのスタジオ、実は菅井さんだけでなく、
ローザンヌ経験者の先輩方が多く在籍していて、
中にはスカラーシップ賞を受賞した方も、私が知っているだけでも2人いらっしゃるので、
発表会の演目は本当に豪華なんです!


スタジオ内では、たぶん?ですが、
ローザンヌに出場することは、それほど珍しいことではなく、
優勝者が出たことはおめでたいことだった、くらいの感覚ではないかなと思います。
それくらい、国内・海外のコンクールで優秀な成績を収める生徒さんが多くいて、
菅井さんだけが優秀でスタジオを引っ張っている、というわけではないので、
本当にダンサーの層が厚く、粒揃いのスタジオなのです。


だから、世間が何かと取り立てて騒いでいることと、
スタジオ内での捉え方との温度差というのが、
発表会のパンフレットの内容にも表れていて、
「だからといって、今までとは変わらない、私たちのスタイル」
というのが醸し出されていて、とても好感の持てる発表会でした。


発表会は毎回、小品集で、
バレエのスタジオとしては珍しく、全幕物を上演しないのですが、
古典バレエからの抜粋とコンテンポラリー、ネオ・クラシック、創作など、
あらゆるダンスが取り入れられています。
さらに順番はランダムに演目が入り交じっていて、
上級者のグラン・パ・ド・ドゥと初舞台の子たちのかわいい踊りが、
隣り合って次々と披露されるので、
観ていても飽きずに楽しめる構成となっています。


一般的な発表会と比べると、コンテンポラリーや、現代バレエなどの演目が目立つので、
スタジオではあらゆる種類のダンスを教えていることが伺えますね。
こういうところが、ローザンヌなどの国際コンクールへの強みなのかもしれません。


プログラムには、
スタジオ在籍でなおかつプロのバレエ団に入団している上級者の方々が沢山いて、
名前のそばに所属バレエ団が明記されていますが、
菅井さんはまだ生徒なので、高等科の3番目に写真と名前が載せられ、
そこにはローザンヌ優勝の肩書きなどもありませんでした。
スタジオでは一生徒としての立場で扱われている感じが、なんだかスマートでしたね。


ですが、さすがに有名になってしまったので、観客の反応はちょっと特別でした。
菅井さんは、プログラム13番目の「La Fille Du Pharaon」よりグラン・パ・ド・ドゥで登場し、
山本康介さんとペアで踊りましたが、
登場から、盛大な拍手で迎えられ、踊り終わった後も、割れんばかりの拍手が起こりました。


いつものように上手に踊っていましたが、
1人で踊る方が実力を出しやすいのか、
パ・ド・ドゥは相手のダンサーに気を遣うので、
ちょっとぎこちなくなる部分も見えたりして、
天才も凡人と同じ苦労をしているものなのだな、と思いました。


他にも、菅井さんはコンテンポラリーや創作などに出演し、
センターで踊ったり、コールドで後ろの方で踊ったりと、
スタジオの一生徒としての踊りが観られたので、
今までと同じく、身近な存在に感じられました。


このスタジオからいつも優秀な生徒が輩出されますが、
それはいったいなぜだろう? と不思議になります。
でも、やはりそこにはそれなりの理由というのがあるものですね。


発表会では、ゲストのプロダンサーよりも、生徒の方が技術が高かったりして、
プロもタジタジな実力者の多いスタジオですが、
私が感じるその違いは、こちらの生徒さんの多くは、
まず、踊りやポーズに安定感があって、回転後のフィニッシュや、
踊り終わりのポーズが、ピタッと止まれる人が多い気がします。


バランスやフィニッシュでうまく止まれなくて、
足をバウンドさせてごまかしたり、
グズグズに形を崩して終わることがなく、なんでもピタッとポーズが決まるので、
観ていてとても気持ちがいいのです。


たぶんきっと、足と体幹が強い人が多いのでしょうね。
どんな動きにも足が強くて、動にも静にもブレないんです。


以前、スタジオの先生にお話を伺った時、
子供たちの訓練法として、他のスタジオとは違う教え方をしていると思ったことは、
バー・レッスンでは「ポール・ド・ブラ」をつけない、ということでした。
小学校低学年までは、両手バー、または片手を腰に固定したバー・レッスンで、
足だけを集中して練習するということで、
足にしっかり基礎が身について、強くなるらしいのです。


ポアントも、小3~6年くらいの年齢で初めて履かせるということだったので、
一般的には遅いスタートですが、
それだけ足を鍛えてからポアントを履かせるので、
いい加減な足にならずに、何でも踊れる足に育つのだと思います。


中高生のレッスン風景も見たことがありますが、
この年齢になると、逆にバーには頼らずに、
バー・レッスンでもバーから離れてパの動きを行う練習をしていましたね。


バレエは基礎だ、基礎だと言いますが、
やはりそれは足をマスターすることなのだと思います。


バレエにとって足とは、
アン・ドゥ・オールに足を開くことができたり、
足を高く上げられることが重要だと思われがちですが、
足をマスターするということは、
体重移動ができたり、アテールでもつま先重心で立つことができたり、
つま先を伸ばしたり、甲を出したり、ルルベで立てたりと、
あらゆる足の使い方をマスターすることなのだと思います。


その練習には、確かにポール・ド・ブラは邪魔ですね。
足もできていないのに、ポール・ド・ブラまでつけたら、
余計に足の動きに集中できないと思います。


これは、足がまだ柔らかい子供用の訓練だと思いますが、
大人も足だけを鍛えるバー・レッスンがあってもいいと思います。
大人が足を強くするには、子供とは真逆で、
固くなって形が決まってしまった足をほぐして、柔軟性を高め、
足指まで使えるようになることと、
重心やバランス感覚を養うように、
足の裏を鍛えることだと思います。


踊っている途中でたとえバランスを崩しても、
ポーズする時に絶対に止まれる足なら、
そのパは、失敗ではなく、成功に見えると思います。


「終わりよければ、全てよし」 ですね。
バレエは速い動きが多いので、
バランスやポーズできれいに止まれると、
それがメリハリとなって、とても見応えのある踊りになると思います。


そのためには、やはり「足」が重要なんですね。
足の強さが大事になってくるのです。


発表会の最後の演目は、「エチュード」より。
ここで、白いチュチュを着た菅井さんが最初に幕の前に登場して、
1人で1番ポジションから5番ポジションまでの足のポーズを見せ、
5番でゆっくりグランプリエをしてから、幕の中へと姿を消しました。


それから始まるこの演目は、舞台にバーが置かれて、
バー・レッスンの風景を見せるような演出で、
バレエの基本から徐々に高度な踊りにつながっていくという構成で、
最後は華やかな踊りで締めくくられて、
フィナーレにふさわしい演目でした。


出演陣もプロバレエ団入りした生徒さんたちとゲストダンサーたちで、
とても見応えのある踊りでしたが、
ローザンヌの優勝者を出したスタジオとして、
最後にバレエの基礎に立ち返る作品を持ってきたことが、
なんだか、先生方のポリシーとバレエへの向き合い方が象徴されているようで、
とても感動的でした。


バレエは基礎の形から美しい芸術なんですよね。
1番ポジション&アンバーのポーズから美しいバレエという芸術に、
これからも大事に向き合いたいと思います。


夏は素足になることが多いので、
足の動きは1年の中で一番自由になれる気がします。
日常生活でも、足指まで使うように意識しながら、
この夏を過ごしてみようと思います。



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写真は正直! 

昨日、スタジオに行ったら、
発表会の写真が届いていました。

何冊ものアルバムに、
出演者全員の踊っている写真がシーンごとに入っているのですが、
ビデオよりも写真の方が、正直に個人の実力を映し出していて、
毎度のことながら、ため息が出てしまいます。

上手な人というのは、アラベスクも、グランジュッテも、
本当に きれいなポーズ で写真に写っているものなんですよね。

そういう踊りの中の一瞬のパもきれいなら、
舞台の上での立ち姿や、マイムをやっている姿などもきれいなんです。

写真だから、一瞬の動きを捉えているのですが、
それがまるで、ポーズを決めてから写真を撮っているような完璧な姿で映っているので、
本当に羨ましいです。

私の写真は、アラベスクも脚がぶれていて、きちっと止まれていなかったり、
腕が中途半端な位置で映っていたりして、あまりいい写真がありませんでした。

バレエは、他のダンスと違って、
振りを流さない踊りなので、
写真で見ると、その特徴がよく分かります。

理想は、やはりポーズが美しく、一瞬止まっているような写真ですね!

いつ撮られても、ぶれずに美しいポーズで映れるよう、
今日から研究したいと思います。

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